有限オートマトン2-1.定義 その2

有限オートマトンをこのように図示したとき、頂点r0からr1,r2,…を経てrnへ至る‘道’は δ(ri-1,ai)=ri (i=1,2,…,n) というnステップの状態遷移を表す。両端のみに注目すれば δ(δ(…δ(δ( […]

有限オートマトン2-1.定義

「有限オートマトン」は記号列を読んで識別する自動機械の数学的モデル(記憶容量が有限)。 入力前に特定の初期状態にセット 記号列を入力すると先頭から1文字ずつ読む 読んだ記号によって「状態」が変わり、全部読み終えたときの状 […]

1-3.正則集合 その4

定理1.16 X⊆Σ*が正則集合ならばXの商 x\X (x∈Σ*)のうち相異なるものは有限個である。  証明略。 定理1.18 X∈Σ*が正則集合ならば、任意の語zによるXの商z\Xは正則集合である。  証明略。  除算 […]

1-3.正則集合 その3

正則集合の構成に関する帰納法 φについて成り立つ 各{a} (a∈Σ)について成り立つ 正則集合X,Yについて成り立つと仮定しとき、X∪Y,XY,X*についても成り立つ 任意の集合X⊆Σ*および語y∈Σ*に対して y\X […]

1-3.正則集合 その2

定義:Σ上の正則集合 空集合φは正則集合 a∈Σ ⇒ {a}は正則集合 X,Y⊆Σ*が正則集合 ⇒ X∪Y,XY,X*は正則集合  いかにも帰納法が使えそうな感じの定義である。あれ? ε∈Σ*だけど、文字としてΣに含まれ […]

1-3.正則集合

 1-2.可換な語…は飛ばす。初学者は飛ばしてよいと前書きにあった。 語に対する連接をもとに言語に対する連接演算を XY={xy|x∈X,y∈Y} (X,Y⊆Σ*) によって定義する。とくに空集合φおよび空語のみからなる […]

1-1.語 その5

定義:Σ上の語x,yに対して、∃z∈Σ*|y=xz であるとき、xはyの接頭語であるといい、x≦yで表す。  本書では「≦」ではなく、「<」の下の斜線だけが2重になった記号を使っているが、自然数の大小関係「≦」でもその記 […]

1-1.語 その4

問1.1 h:Σ*→Γ* が準同型写像のとき h(xy)=h(x)h(y) (x,y∈Σ*) であることをyの長さに関する帰納法で証明せよ。

1-1.語 その3

定義:Σ*の部分集合を「言語」という。  それはさておき。 Σ={a}のとき、Σ*={a}*と自然数の集合Nは1対1に対応付けられる。  {a}*とは、{ε,a,aa,aaa,…}のことだ。N={0,1,2,3,…}と対 […]

1-1.語 その2

定義:Σ上の語x=a1a2…an,y=b1b2…bmを続けてできる語a1a2…anb1b2…bmをxとyの連接(concatenation)、または積とよび、xyと書く。  そういえば、Excelにおいて文字列を連結する […]